人生初のピザ

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帯広に着いて、
すぐに向かったのはここ。六花亭本店2階の喫茶室。
高校の帰り、友人に
「ねえ、そこの喫茶店に新しいメニューができて
それがとてもおいしいんだって。行かない?」
と誘われて、私はここで生まれて初めて「ピザ」を
食べたのだった。
当時は「ピザパイ」と言われていて、
たしか生地は今のようなものではなかった。
うはー! おいしい!
2月にも食べたのだが、あまりにも他の
ホットケーキやケーキやお菓子やたくさんのものを
注文しすぎて、ピザの記憶が希薄だったのだ。
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ピザを頼むとこんなのが出てくる。
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アスパラとベーコンのピザ。
はさみでさくさく切るのが一番手っ取り早い。
旬のアスパラ! もちもちの生地!
オリーブオイルの香りの中に
ベーコンの薄い塩味。
黒胡椒が効いていてあっさり味で本当においしい!
その後、友達とおいしいイタリアンの予定がなければ
もっといろいろ食べてしまったのだけど
「くれぐれもピザだけにするように」
とのお達しが来たので(さすがにわかってる!)
ピザと紅茶にしておいた。

ここで有名なのは、誕生日のケーキサービスと
店員による合唱だ。
前回も何度か聞いたが、今度も
いそいそと4人の店員が連れだって行くので
お、またあの不思議なハモリの歌が始まるぞ。
誰だ誰だ? と見る。
祖父母と孫の3人のテーブルだ。
「○○さん、お誕生日おめでとうございます。
ハッピバースデー トゥー ユー・・・」

上の音ではもるのも、この妙な間も
独特だよなあと思いながら、照れている本人と
その隣で同じように照れているおばあちゃんを
何気なく眺め、その手前にいる、この土地の人にしては
ハイテンションな若い女性達のグループが視界に入る。
広い店内のお客が皆、お喋りをやめて
でもなるべくそちらを見ないように見守っている。
歌が終わったと同時に店内の一体感が高まり
一斉に拍手。
女性達も優しい笑顔で拍手を送っている。
それが何故だかぐっと来て、え、俺、泣くのか?
ここで、見ず知らずのおばさんだけがひとり、泣くの?
えー、まずいまずいと必死に堪えたが、
なんという不意打ち。 
どうしたんだ? 実は病んでるのか? と
自問自答を繰り返しているところにピザが運ばれてきて
そんなことはすっかり忘れて、おいしさに浸ったのだった。
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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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