新人

昨日、札幌から羽田に到着する前の
キャビンアテンダントのアナウンスが
か細く、若干震える声だった。
え! 何かあったのか? と身構えた。
落ちるのか? 機内でいくら身構えても
落ちたらもうしょうがないのであるが、
その震える声から何か情報を受け取ろうとした。
ハイジャック? 背中に何か突きつけられているのか?
・・・いや、違うな。新人だ。
もしかしたら、初めてのアナウンスか?
もう研修終わったのか? 早すぎるか?
研修中なのか?
いやー、これは不安にさせるなあ。
たとえ英語の発音がおかしくても、
日本語だけは落ち着いた感じで話してほしい。
私たちは話の内容よりも、安心できる声を求めているのだ。
でもまあ、誰にでも新人時代はあるし
初めてはあるのだからね。

この間、神戸の生田神社で、見るからに鉄道関係の新入社員と思われる
集団がぞろぞろとやってきて、お祓いしてもらっていた。
耳を澄ましていると「JR元町駅職員」と聞こえた。
おー、当たった! でもどこで私はそれを判断したんだろう?
しかもまだ新人なのに。
なんかもともと持っている雰囲気があるのかもね。

その後、東京は要町の駅で「試運転」の電車を見た。
150512_1515~02
150512_1515~01
そうかそうか、新人くんが練習しているんだろうなと
うちの長女も新人ちゃんなので温かく見守っていると
(地下鉄有楽町線を温かく見守るおばさん)
停車した。うーん、停車位置がずれている。
これ、結構難しいんだろうなあ。
かなりの間、停まっていた。
きっと先輩から「どうしてこうなった? え?
減速するのが早すぎたんじゃないのか?
どうなんだ? 反省点を言ってみろ」などと
言われているのかもしれない。
先頭に走って行って
「もう、許してやれよ!」と言ってやろうかと思った。

そういえばJR東日本の立川駅に配属なったというキミ君は
元気にやっておるかね。今度仕事ぶりを見に行こう。

娘の友達が地方に散り、また、院に残っている友達の
なんとはなしに寂しげな様子も今は切ないが
すぐに慣れてそれぞれの環境でやっていくのだろう。
人間のたくましさを支えているのは「忘れる」ってことかもしれない。

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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