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暗い道にいつも賑々しい提灯と縄のれん。
中は大きな声の酔ったサラリーマンたちがびっしり。
いつか入ってみたいものだと思っていた。
昼間通ることが多いのだが、昨夜は夜通るので
この数年間、憧れ続けた居酒屋に、
ついに入った〜〜〜〜!!!

あれ?
なんというか、活気のある居酒屋っぽいオーラがない。
あら?
うまい店に漂うある種の緊張感もない。
まあ、よい。

いい年なのに何故、気軽に入れないかというと
お酒がほとんど飲めないから。
どうしようかなあと悩んだ挙げ句
「ジンジャエール!」
を眼光鋭く、強い酒のような発音で頼む。

お通し・・・。こ、これはちょっとひどすぎる。
量は多いが、この、なんなのかわからんこれが
いくら器に大量に入っていようと
嬉しくもなんともない。

これは用心深く頼まねばならんぞ。
と、気を引き締めて、少しずつ頼んだ。
客層は、ひとりで入ってくる
常連でもないような客。
そして何故か中国語が飛び交っている。

長年憧れていた店でもあるし、
ジンジャエールでカウンターに座っている引け目もあり
ある程度寛大に、食べ、追加注文をした。

期待していた「紅ショウガ揚げ」を
私は大阪の名物、串カツのひとつ「紅しょうが」
だと思っていたのが悪いのか。

千切りの紅ショウガを小麦粉で丸めて揚げたものだった。
あーー。確かにこれも紅しょうが揚げだ。うー。
辛い。辛すぎる。

アルコール飲まないでもいいんだな
だよね。そんなの勝手だよね。
よし、これからは怯まずに(は無理かもしれないが)
ひとりで居酒屋に入ってつまみを堪能しよう。

でも、この店には二度と入らないと思う。

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  • 2014/08/22
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もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
絵本『ほしのさんちの おそうじだいさくせん』(つじむらあゆこ絵 ポプラ社)
絵本『ドーナツやさんのおてつだい』(ヨシエ絵 絵本ナビ)
翻訳絵本『あかちゃん新社長がやってきた』(マーラ・フレイジー作 講談社)
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)

ツイッターは
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