そういえば最近、個人経営の小さな本屋さんに
行っていなかったなあと思った。

行き慣れた所は行ってるんだけど
そこらの、ほら、児童書なんか
永岡書店のとかアニメとかディズニーとか
せいぜい100万回生きたねことか
ぐりぐらぐらいしか置いてないような
あるいは全くなくて、
児童書と書いてあるところに学参と漫画しかない
みたいな本屋さん。

本が好きでたまらないおばあさんが
本好きのお客さんと話していた。
「あれ、面白かったわよ。すごく!」
「ああよかったですよね」
「読んだ? 面白かったわよねえ」
「これ、俺好きでした」
「あら、それ知らない。へえ、それ面白いの? まだ読んでないわ。
読んでみるわ」

また古書が半分の書店では店員二人が
本の話で盛り上がっていた。
「次のが早く出ないかなあって待ってるの」
「面白かったですよね」
「どこまで読んだ? え、次の読んでないの? あれ、読まなきゃだめよ。
たしか・・・そこの棚に・・・あ、もう
百円のとこ行っちゃったかも」

書店員さん、ま、商品を読んでいるってことで
まあそれは本屋さんとしては当然?
しかしこんなに本が好きな人たちがいて
だから本屋さんなんだろうけども
それにしたって、なんだか嬉しいというか
身が引き締まるというか
人類みなスマホばっかりしてるわけじゃないんだなあと
当たり前だけど安心した。
思わずその人たちの手をとって、ぶんぶん振りたくなった。
おばけのバケロン おばけとともだちになりたい! (ポプラちいさなおはなし)おばけのバケロン おばけとともだちになりたい! (ポプラちいさなおはなし)
(2011/12/02)
もとしたいづみ・作
つじむらあゆこ・絵

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馬鹿でかい段ボール箱で1冊ずつ、
即座に本が届くのは便利だけど
やはり本屋さんで、大きな紙袋に入れてもらうほど
たんまり買って、家でそれをどさっと出して
どれどれ? 私は何を買ったんだっけ? と
手に取るのはわくわくする瞬間だ。

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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