人の話を聞く

私たちくらいの年齢になると
(かどうかわからないが少なくとも私のまわりは)
集まると、一斉にそれぞれ喋り出し
人の言ってることはほとんど聞いていない。

もし小学校の全体集会なら
副校長が
「はい・・・はい。いいですか? はい。
みなさんが・・静かになるまで・・・6分かかりました」
というお決まりの文句が一生言えない状態だ。

昨日もそんな集まりで
各人、好き勝手なことを喋りまくり
たまに気になったことを他者に尋ね、
でも当然ながら返事はなく、
人のことは呆れて、それでもめげず
どうにか一部、会話になり、
喋ったり笑ったり怒ったりしていた。

ひとりが突然、その状態を変える強硬手段に出た。
前の人の腕をぐいっとつかみ、強くゆすりながら
「ねえねえねえねえ、聞いて! 聞いて!」
とわめいたのだ。
腕をつかまれた友人はさすがにぎょっとして黙った。
空気が変わったので、私も他の友人も黙った。
「あのさあ・・」
みんなで彼女の話を静かに聞いた。
腕をつかんむことを思いついた者の勝利だ。
そうか! どうしても聞いてほしいときは
こうすればいいのか、と
私たちは原始人のように学習した。

話の内容は忘れました。

BRgMWaBCEAAOrcM[1]
聞いて聞いて聞いてよ!
って、こんなかわいいもんじゃないか。
50代女性の叫びだ。
ちょっとあんた! あたしの話を聞きなさいよ!

今度やってみよっと。

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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