とりつくしま

シアタートラムへ、劇団俳優座の芝居
『とりつくしま』を観に行く。

三軒茶屋の改札を抜けたとき
あ、東さんの声が聞こえる、と
振り返ると、人混みの中に東さんの姿が見え
にまにまして待っていると
「ああ」と驚く東さんの顔
を見たときに、ようやく気付いて
「東さん、喋ってなかったよねえ?」
と聞いた。
「え? うん」
「東さんの声が聞こえたから、振り返って
待ってたんだけど」
「え!」

で、頭の中で考えたことを、
ひとりでに喋ってしまう病気の人の話になったのだけど
あ、なんか、声が降って来たって感じだったかもなあ
と思いながら、マメヒコでランチセットと
私は前からあこがれていた「檸檬ケーキ」を追加して、おいしくいただき
(檸檬パイ、すっごくおいしかった!!)

さて、芝居が始まると、
「声がふってきました」
という演出が、原作にはないけれど、あった。
ううむ。このことか。

ときどき無駄というか、役に立たない
予知や、見えてしまうものがあって
波長が合う人や場所も関係あるようなのだけど
それは気のせいかもしれない。

東さんとは、それが多い。
以前、数人とご飯を食べているとき
ひらめいた言葉を書くゲームを(あれはなんだったっけ?)
していて、私は隣に座っていた東さんの書いた言葉を
そのまま書いていて、驚いた。
東さんの書いたものをみんなで感心したあとに
私が自分のものを開いたので、
なんとなくスルーされたが
「いや、違うの! カンニングしたわけじゃないんだ」
と弁解したかったけど、それも変なのでやめた。

困ることの方が多い。
説明がつかないから。
そして、なんとなく気味悪い後味が残るのだ。

さて、東直子さん原作の『とりつくしま』は
たいへんよかった。
脚本兼演出家が東さんの世界をとても大事に作った感じ。
俳優座の役者さんは安心して見ていられるし。

昨日はアフタートークがあり、
東さんと、演出家の眞鍋さんが登場。
東直子さんはご存知のように大変美しく、
そして眞鍋さんは、韓流スターのような・・・
若いイケメンで、Tシャツにジャケットと細身のパンツで
髪型もそんな感じだからかなあ?
そんな二人のトークの、こちら側には
とても若い人たちと、かなりの年配の人たちがいて
シャンプーの香りと加齢臭がいい具合に混ざり合っていた。

『とりつくしま』24日まで!!

原作も是非!! 文庫になっています。

とりつくしま (ちくま文庫)とりつくしま (ちくま文庫)
(2011/05/12)
東 直子

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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