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猫の肖像

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『猫の肖像』倉敷意匠分室 第八篇
カタログなんだけど、見応え、読み応えのある
絶対欲しくなる(カタログが)本だ。

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カタログってそもそも、眺めていて楽しいものだし
いろんな発見があって、夢が膨らむ。

以前、『すっぽんぽんのすけ』を読むのに
ちょんまげを被ろうと思い
(あ、自分一人で読むのではなく
みなさんの前で読むときです)
吉祥寺のLOFTに行って、宴会用コーナーで
改めて見れば結構種類の多いちょんまげを眺めた。

殿様ちょんまげでもないし・・・町人かなあ・・・
これはもう志村けんのバカ殿用だよなあ・・・
と悩んだ末に、欠品の物があったんだっけ?
いや、何か質問があって、店員に聞いてみた。

すると奥からカタログを持ってきて
えーとー・・・とページをめくっている。
のぞき込むと、まあ、お店に並んでいるより
ずっと多くの種類があり、
「リモコン付き」という文字が目に飛び込んだ。

「え!! これは、つまりちょんまげを被ったまま
リモコンで動かせるってことですか?」
「そうですね」
店員も半笑いだ。
これはもう絶対欲しいでしょう。
子どもたちがどんなに喜ぶだろう!

在庫がないということなので注文して
到着を待つことにした。

はたして後日、お店から電話がかかってきた。
「お客様の注文されたちょんまげリモコン付きは
廃盤のため現在製造されていません」
と言うのだ。

えー! それは残念。ちょんまげリモコン付きがないとは!

ということで、他のシンプルなちょんまげにしたのだけど

それも長年被り「かぶりたいー!」「いいよー、順番順番」
なんてことにもなったりして、そのうちゴムが溶け、
ちょんまげの毛がぼそぼそになって、横に折れ、
ちょっと恐ろしい物になってしまったので引退してもらった。

でも、あのときちらっと見せてもらったカタログ。
実はたいそう面白くて他のページもめくって
うひゃらうひゃら笑い、
「あの、このカタログは売ってないんですか?」
と聞いたけど、冷たく「売ってない」という返事だった。

ジョン・バーニンガムだったか、誰だったか絵本作家が、
子どもがカタログを喜んで見ているのにヒントを得て
いろいろな物が並んでいる絵本を作った
なんてことを言っていたような気がするが
眺めて楽しい読んで楽しいカタログ的な絵本
どうだろう?

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
絵本『ほしのさんちの おそうじだいさくせん』(つじむらあゆこ絵 ポプラ社)
絵本『ドーナツやさんのおてつだい』(ヨシエ絵 絵本ナビ)
翻訳絵本『あかちゃん新社長がやってきた』(マーラ・フレイジー作 講談社)
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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