もとしたいづみ は どうした!

作家もとしたいづみ の 働きっぷり

上石神井。上井草。下井草

同じ沿線に紛らわしい駅名が並んでいるので
いつもわからなくなる。

上井草からの帰りに、そうだ、確かこの駅の南側に
珈琲屋さんができたんだったと思い
トイレを借りてちょいと休憩するため立ち寄ろうとしたところ
店のあかりはついているが、看板が中に入っていた。

ガラス張りの店の中に、人はいるので
「もうおしまいですか?」
と聞いたら、
「テイクアウトなら大丈夫ですよ」
という答え。
いや、でも、7時閉店だとしたら
本当は閉店なんだろうな。
片づけちゃった感じだものなあ。
悪いなあ。

おいしそうなジュースもあるけど
うーん、でも珈琲にしようかなと思い
ブレンドの一番小さいサイズをお願いした。
350円。安い。

お店の人は「テイクアウトにしてもらってすみません」
という感じで「すみません」と言うけど、私の方は
「店仕舞いした後に強引に押し入り、すみません」
という気持ちだ。

そんなすみません状態で、トイレを貸してくださいは
ちょっと言いにくくて、手早く用意しているのを眺め
諦めた。

「小さいカップがなかったので、大きいのにしましたが
お値段はそのままでいいです」
「わ、すみません」とさらに恐縮すると、
「ブレンドではなく、エチオピアの珈琲ですけど」
と追い打ちをかける。
それはきっと本日の豆ってことでブレンドより高いのだろう。
「ありがとうございます」
「袋に入れますか?」
申し訳ないついでに
「お願いします」
と頼んでしまった。

しかし珈琲一杯なのに、紙袋に入れる
2個分の穴があいた台紙を見て
申し訳ない気持ちがむくむくと湧きあがり、ふと見れば
カウンターにケーキが2つある。

洗いものの中にマフィン型があるので
お菓子もここで焼いているのだろう。
「こっちのケーキはなんですか?」
「マンゴーとココナツのケーキです」
「じゃ、これも」
「すみません。ありがとうございます」

残ったケーキかもしれない。
これで多少肩の荷が下りた気分でいたら
「あの、これも入れておきます」
と、なんともうひとつの
オレンジピール入りのチョコレートマフィンを
入れてくれちゃったよもうどうしよう!
こちらはオーブンであたためて食べてください。

160810_1942~01

そんなわけで、たっぷりの珈琲と
おいしいケーキ、マフィンを食べながら
夜遅くまで仕事ができたのは
珈琲屋さんのおかげなのでした。



コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 | HOME | 

プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

最新記事

検索フォーム