美人と歩く

「天まめ」でご飯を食べていた赤ちゃんを抱っこした若い女性が、
お店を出るとき、樋上公実子さんに
「思いがけずお目にかかれるとは」と嬉しそうに挨拶した。

ここで、テオブロマの、あのパッケージを描いている方に
偶然会えたことに感動していたのだ。
「最初、あの絵を描いている人は
海外の方だと思ってたんです。お会いできてうれしいです!」
と目をキラキラさせて興奮気味に話して帰って行った。

泣くかもしれない赤ん坊を抱っこして
それでもおいしいものを食べに出かけるお母さんに
エールを送ります!
この間も新宿伊勢丹の地下のカウンターで赤ちゃんを抱っこした
お母さんが、別々に2名いて、果敢にイタリアンのコースを食べていた。天晴れ!
おっさんの文句や、おばばたちの皮肉にくじけないでほしい。

天まめを出て浅草に向かった。
天まめまでは一人で行ったので、いつもと変わらない世間だったが
そこから浅草まで、樋上さんと一緒だったので
いや、こうも違うものかと驚いた。
向こうから来る人は、はっとして
「え? 女優さん?」「わあ、きれいな人がこっちに来る!」
と身構え、すれ違う人は
「今の美人は?」「なんかきれいな人とすれ違った!」
と、ちらちらっと見る。
お店を覗けば、中の男性店員が、一斉にこちらを見て、
にこやかに眺め、樋上さんが立ち止まると、どやどやと出てくる。
その嬉しそうな顔!

あんな熱烈歓迎や、試食をどうぞ! な歓待を
私は受けることなく、寂しい人生を歩んできたのか・・・。
店のドアを開け「あのー」「すみません」と何度か呼んで
へ? と振り返る店員や、
試食をもらうために何度も往復する、
並んでいることに気づかれず、前に並ばれてしまう
そんな日々が色あせて見える。

樋上さんは並んでいないのに
(買い物しまくる私を待っていてくれているだけなのに)
「並んでますか?」と聞かれてしまうほど
存在感のある美人オーラをまとっているのだ。
ほとんど素顔なのに。全く気どってないのに。
美しさというのはそういうものなのだなあと感じ入りながら
「まるごとにっぽん」で興奮しながら買い物しまくる私であった。
全国のおいしいもの、珍しいものが集まったまるごとにっぽん、すごいよ!!

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テラスから、五重塔とスカイツリーが一緒に見える。
レストランは隅田川の花火大会のときの特等席になることでしょう。

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檸檬がなっていたよ。

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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