おめでとうございます

演奏会って「おめでとうございます」なのか。
確かに、個展とか、披露するときは
「おめでとう」なことなのかもしれない。
と、改めて考えたおめでとう・・・。

しかしこれはおめでとう以前に、驚きが大きくて
半笑いな受賞。
「本の雑誌」が菊池寛賞を受賞したのだ。

菊池寛賞とは、作家・編集者の菊池寛を記念して、
文学・演劇・映画・新聞・放送・雑誌・出版および広く文化活動において
創造的な業績をあげた個人・団体に年一回贈られる賞だ。

第一回の1953年の受賞者を見ると
納得のラインナップだ。
1954年に石井桃子さんが児童文学活動で受賞している。
翌年に木村伊兵衛が。木村伊兵衛といえば賞の名前
というイメージが強くて、もはや実在した人物ということを忘れていたが
この賞は、そこで上がりな人や団体ではなく
その後も活躍した人たちなのがすごい。

さて、これが今年はなんとしたことか! 「本の雑誌」が受賞したのだ。
何かの間違いなのでは? と誰もが思ったことだろう。
一緒に受賞した吉永小百合と並んだ、浜本さんと目黒さんと椎名さんの写真は
見ていて笑いをこらえることができない。
こういう席に慣れている椎名さんはともかく、
吉永小百合の挨拶のニュースで、受賞者の顔が
さあっと映ったときの、きょときょとした浜やんと目黒さんの顔で
吹き出してしまった。

だから菊池寛賞ってすごいなと思ったのだ。
誰もが納得な人を選ぶのは簡単だと思うが
こういう、慌てて上等なスーツを買いに行くような人たちを
選んだ菊池寛賞の選考は今後注目だ。

あ、そうだ。
受賞おめでとうございます。
大学4年のとき、新しくなった本の雑誌の事務所で
いつものように浜やんが忙しなく駆け込んで来て
「誰か、子どもが来てんの? え? この靴
いづみちゃんの? 小さいなあ」
と言われ、私の足って小さいのかと知ったあのときを
急に思い出した。
浜やんが付き合っていたすごく美人の彼女の名前も
今、ふと思い出した。歌子さん。
あ、しかし妻は違う人ですよね? まずいまずい。

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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