弛める

150907_1412~01
涼しくなって、夏にゆるんでいた体が
徐々に引き締まって行く時期。

いやいや、整体的にね。
気温が下がっただけで、
引き締まった見事なプロポーションになるのなら
世話はいらない。

胸あたりから、きゅうっと骨がしまっていくそうだ。
私はただでさえ、不必要な場所に不必要な力を入れる癖がある。
なんでもないときでも絶えず緊張しているので(体だけね)
弛む時間は大切だ。

この間、ケロちゃんと待ち合わせをした。
彼女は誰もを弛ませるすごい才能の持ち主で
緊張が原因の頭痛や肩こりのある人は、
ケロちゃんといれば治るはずだ。

お互い時間がない中で
ちょっとだけ会う用事があったので
「新宿あたりに2時」
「じゃ、新宿に2時」
「ごめん、3時になる」
「了解」
「私は3時半までなら時間がある」
「少し前に行けるかも」
「じゃ、伊勢丹あたりで」
「近づいたら連絡する」
「了解」
と、緊迫した(?)メールが続いていた。
いつもの「よろしくケロ~」とかではなく
私もだらだらとくだらないことは書かず、
要件のみ。

「新宿三丁目に着いた」
と来たので、伊勢丹の地下にいた私は
ええとー、どこで待ち合わせしよう。
時間がないし・・と思いつつ、とりあえず
「伊勢丹にいる」
と返しつつ、携帯握りしめ、
待ち合わせに適した場所を探して歩いていた。
返事が来た。

「はあ」

立ち止まった。
「はあ」とは、どういう意味だろう?
はあ? なんでだよ! ってこと?
その前の仕事で疲れたってことか?
階段昇りつつ「はあ、やれやれ」って意味?

するとすぐに

「はい」

と来た。
なんだよ、間違いか。
途端に腰砕けになったような全身の虚脱感。
体のあちこちにあった無駄な力が一気に抜けた。
顔がにやけて、がしがしと歩いていた歩調が変わる。

すごいなー。
「はあ」だけで人をこんなにも脱力させるケロちゃん。

そんなケロちゃんの絵本の原画展が
原宿のシーモアグラスで開催中です。

絵本「ハロウィンドキドキおばけの日!」(ますだゆうこ・作 / たちもとみちこ・絵 / 文溪堂刊)
【開催期間】2015/09/13(日)から9/27(日)まで

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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