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もとしたいづみ は どうした!

作家もとしたいづみ の 働きっぷり

価値観や距離感の差

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新大阪で新幹線を降りて、難波に行こうと思ったが
もうさっそくわからない。
どこかに書いてあるだろうと思ったのだが
どこにも「なんば」と書いてない。
JRでは行けないところなのか?
しかし地図にはJRなんば駅があるではないか!
と思い、駅に立っている、警備員だかなんだかわからないおじさんに
訊ねてみた。
「地下鉄だと一本。JRだとふたつ乗り換え」
と答えてから
「あ、切符は? 新幹線?」
「そうです」
「あ、大阪市内やな。だったら絶対JRの方が得や」
と、ややこしい乗り換えを教えてくれた。

嬉しくなった。
さすが大阪やなあ。
「得」で優先順位が決まるのだ。
にやにやしながら
その通りに行ったつもりだが、やたら時間がかかる。
循環を逆に乗ったらしい。
でも1番線って言ってたんだけどなあ・・・と思いながら
地図を見ると、JRの「なんば」は目的地からえらい離れているようだ。
何故こんなに離れた場所なのに、みんな「なんば」だと言い張るのだろう?
違うじゃないか!!
で、勝手な判断で降りたり、乗り換えようとして失敗したり
しょっぱなからえらい時間のロスだ。

さて、こちらは東京。一応。
武蔵五日市という所に行った。
この間最寄りの駅の改札で、いつも見ている顔の人が
いつもとは違う場所にいる、と思ったら
トムズギャラリーの京ちゃんが電話しながら立っていて
私に手を振ってから、バッグから個展のDMを差し出した。
私は作品よりも、その明治時代に建てられたという
140年経った洋館ってのに惹かれて、
ちょいと時間を見つけて、えいやっとそこへ行ったのである。
そんなに時間はかからない。
けど、えらい田舎に来てしまった感がある。
そんな場所である。

もしかしたら学生の頃、キャンプに来たかもしれない。

で、絵と洋館を見て、せっかく来たのだからと
夢にまで見た、というより、夢に見てずっと気になっていた建物と
そっくりなものを見たので、そこに立ち寄ってみようと思った。
お寺だ。
しかし駅前から出ているバスはあと2時間待たねばならない。
駅の観光案内の人に「広徳寺は歩くには距離がありますよねえ?」と聞くと
「いえ、歩けますよ」と
軽く答えて、地図を出し、この階段を降りて、川沿いの遊歩道を行けばすぐです。
と言う。
地図を見ると結構距離がありそうだけど、すぐならばと向かった。
1時間は歩いた。
何度帰ろうかと思った。
もう野宿かもと弱気になった。
途中、道幅の狭いところで、川に落ちて流されて
そのまま発見されない自分を想像した。
こんなハイキングしてる場合じゃないだろう。仕事はどうした?
などと自分を責めた。

このあたりの人たちは普段すごく歩くんだろうだ。
よそからやって来る人たちも登山靴だったりするしな。
歩く気満々に見えたんだろうか? 
こんな軽装で? 

でも途中、こんな景色に会えたから良かった。

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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
絵本『おつきみセブン』(ふくだいわお 絵 世界文化社)
絵本『わたしのともだちポルポちゃん』(北見葉胡 絵 講談社)
雑誌『飛ぶ教室』no65 「ふでばこのひみつ」掲載
絵本『まってました』(石井聖岳 絵 講談社)
狂言えほん『かきやまぶし』(田中六大 絵 講談社)
『ないしょのオリンピック』(まやぐちかおり 絵 ほるぷ出版)
行事セブンシリーズ『うんどうかいセブン』(ふくだいわお 絵 世界文化社)
赤ちゃん絵本『ももももてんしのかぞえうた』(みなみくうくう 絵 アリス館)
幼年童話『おおあたり!』(山西ゲンイチ 絵 小峰書店)
中学年向け読み物『転校生は忍者?!』(田中六大 絵 佼成出版社)
絵本『さつまいもおくさん』(市居みか絵 小学館)
翻訳絵本『10ぽんのぷりぷりソーセージ』(ほるぷ出版)
絵本『ほしのさんちの おそうじだいさくせん』(つじむらあゆこ絵 ポプラ社)
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)

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