もとしたいづみ は どうした!

作家もとしたいづみ の 働きっぷり

テラコッタ作品集『雲知桃天使千体像』

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歩いていたら、あらまあ素敵なお庭のお宅・・・
ん? 見覚えのあるテラコッタ。

なーんて、通りかかったわけではなく
伺ったのですが。
ここんちの南 椌椌さん、何かに憑りつかれたように(たぶん)
作りまくったテラコッタ千体を作品集にまとめ

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こんな素敵な本に。
七月堂より発売。
サインしてもらいましたが
うんちだらけでした。
「うんちさんへ」ってどういうこと?

ここへ向かう途中に、こんな店が。
前からあったっけなあ?

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店の中が駐車場?
「なんかすごい店があったけど・・・」
と言うと、
「ああ、あそこね。車を出すのを見た。
なんか、どうにかして出すんだよねえ。
前は夜になると車を入れていた。
男性化粧品の店なんだけどさ。
こないだ店のおじさんいたけど
話しかけなかった。怖くて」

いや、しかし、テラコッタ千体作ってるおじさんも
結構怖いと思うけどなあ。

でもまあ、皆さん、この作品集は
きれいで文章もけっこうあって、面白いので
おススメです。

本の楽市、明日まで


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連休中に、座・高円寺でやっていた
本の楽市に行った。
こじんまりしているけど、ぎゅっと詰まった感が嬉しく
涼しいのも嬉しいエントランス。

ここに来たのは娘の演劇を観に来て以来だったが
はて、なんの芝居だったっけ?

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ほしかった図録「ロシアの装丁と装画の世界」2017年
ようやく手に入れた。
図録といっても余計な文字はなくて
すると余計なことを考えずに
眺めて味わうことに集中できる。
なるほどなあと思った。

子育て時代、ママ友に
珍しく絵本の話ができる人がいた。
長女が同い年で、一度だけお邪魔したが
実家には絵本がたくさん取ってあると言う。

少し並んでいたロシア絵本を見て
珍しい!! と言うと
大学でロシア文学を学んでいたとかで
ロシアの絵本は、見かけたらすぐに買わないと
再び目にすることはない、と言っていた。

ソ連がロシアになったばかりの頃だった。


活版TOKYO ブックハウスカフェ チャンプルーフェスタ


7月14,15,16に開催された活版TOKYO2017。

大盛況だったので、もっと大規模になり
全国展開して巡廻するときは
ゴロのいい 活版Japan になるはずだ。

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流れ星コレクター協会の会員証は
縁起のいい「8」を求めて、下の方から取ったので、308番。

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活版のでこぼこを触るのは楽しい。

活版体験や、活字を拾うのも人気だったなあ。
紙ものの人気はまだまだあるぞ。

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休日の神保町はこんな感じ。

でもブックハウスカフェの賑わいぶりはすごかった。
あまり土日に行かないせいか、家族連れの多さに驚いた。
しかし何気なく使ったが「家族連れ」って誰が連れてるんだ?
いつも思うのだ。誰が主体なんだ?

店内では次々にイベントが開催され
行ったときはちょうどクラシックの生演奏中。
クラリネット、オーボエ、フルートの木管トリオが
華麗に演奏している最中だった。

飲み物を注文してどうにか空いていた席を確保。
コースタープレゼント中だったので
くまのこウーフを選んだ。

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あちこちで原画展もあり、
そして2階のポプラ社展も各部屋回った。

新しくなってから、私は2階の展示を見るのに
北沢書店の方に上がって
あれ? ないなあ。とひとり密かに思っては
螺旋階段を降りていたのだが
このたび初めて、そのブックハウスカフェの2階の存在に気づいた。

がーん! こんなに広くていろんな部屋があったとは。
(みなさん、今開催中のポプラ社展はわりと空いていました。
しかし長時間楽しめるので上がってみて。
お子さん、喜ぶと思いますよ。
女子たちが着せ替えコーナーにはまっていた)

それにしてもブックハウスカフェ、これだけ児童書をそろえていて
(あ、私のエッセイ集も常備していてありがとうございます)
あちこちでイベントが同時進行していて
これから私はここを児童書のテーマパークと呼ぼう。

その前に、活版ガールたちが
「このあとさ・・・あそこ、絵本の」
「あ、絵本のね・・・」
と話しているのを小耳に挟み
(ブックハウスカフェだよ。場所わかるのか?)
と思ったが、その後ガールズは
カフェでお茶を飲んでいたので、ほっとした。

さて、ここまでで既に相当くたびれていたが
仕方ない。二女が演舞している中野チャンプルーフェスタへ。
こんなことでもないと、私には一生縁のない祭りだ。
あちこちから雄たけびが聞こえる。あーあ、やれやれ。

しかし何度目の演舞なのか暑い中、
暑苦しい衣装をつけてご機嫌で踊りまくる娘を見ながら
何故こんな人間になったのだろうかと考えざるを得ない。
みんなそこそこ疲労感をにじませていて
それでも元気に踊っているのが観客に喜ばれているようなのだが
娘は、そう、去年見に来てくれた高校時代の同級生が
「調子に乗っている」と評したように、もう「調子に乗っている」
としかいいようのない調子に乗りっぷりだ。
祭りに血が騒ぐというより、もうおまえが祭りか、というような。

やはり私が予定日に近くの寺の祭りに行き、
盆踊りの音を聞いて帰って陣痛
というのが一番の原因なのではと
彼女のエイサーの演舞を見るたびに思う母なのであった。

それにしても見に来てくれと言い、感想を求めるは
どうしたものかと思う。

花が咲きました。


2017-07-11[1]

打ち合わせを終え、編集者とともにゑいじうへ。
ここはいつも四ツ谷三丁目の角をまっすぐ曙橋方向へ行き
どこかで左折、というざっくりした認識で
行ってみると「意外と遠くまで行く」という印象が残る。

出発の時点から、その意見が食い違った。
「そうでしたっけ?」
「意外と行くのよ。あ、そこの靴屋さん知ってる?」
「え、気づかなかった」
「面白いの。ちょっと見てみる?」
「はい」
なんて余裕の出だしだったが

この辺を曲がるんだよね、たしか。
あれ? こんな道じゃなかったよね。
違いますね。
次?
ちょっと違うような
違うよね。でも行ってみる?
じゃ、さっきの道か。

なんて段階では、わたしら方向音痴の世界で
迷ったとは言わない。

しかしスマホを会社の忘れた用心深い編集者は
「これは聞いた方がよさそうです」
と言う。
そう、この判断がつかないのがザ・方向音痴なのだ。

こっちから行ってみて、そこらで曲がってみる?

と、なおもぐるぐる歩けばいつかは着く方式の私に
「いえ、会社に電話してみます」
と言うので、調べてもらってわかった。

あー、あと一本先だったんだねー。
と、私はもうこの時点で全てを忘れるが
用心深い編集者は、前後を見て記憶している。

1階の作品をざっと見て、芳名帳に名前を書いている・・・・
はずの編集者が「ああ」と小さく呟き
会社名の「版」がわからなくなったと言って
「恥ずかしい」と、さんざん迷った「版」の字をぐるぐるに潰し
正解の「版」を書いた。
ど、どうしたんだ!
入社して相当経っていると思うが・・・。
その上、ギャラリーのオーナーに
「版という字がわからなくなった」
「版という字は難しいですよね?」
などと同意を得ようとしている。
暑さでおかしくなってしまったのだろうか。

2階に上がり、きくちちきさんの素晴らしい作品を鑑賞し
感動し、大きな猫たちの絵がほしいなどと言い合った。
ほんとにあの作品は、襖絵にでもなればいいのに。

「私はそこでお買い物してから帰るから」
と駅で別れたが、買って帰ろうと思った八竹で
すぐに食べたくなり、、次々と持ち帰りのお客が来る中
茶巾寿司と穴胡巻を食べた。

お店を出たら、あ、そうだ、のど飴を買って帰ろうと
新宿御苑前の駅のそばにあるイスクラ薬局に寄った。
ついでに食べすぎのときによく聞く漢方で・・・えーと
名前は出て来ないが「晶」の字がついた記憶がある
それを「胃の働きを良くする、しょー・・・」と言うと
これ? これ? とどんどん出て来る。
水晶の「晶」だった気がすると言うと「晶三仙」が出て来た!
そうそう、これこれ。山査子がメインの、甘酸っぱい味!
でも、ドライの山査子の実を食べても効くわけではないと
以前近所の漢方薬局で聞いた。

薬局を出て、せっかくだからと新宿御苑の外側の通りを歩こう
と思ったが、閉園と同時にここも入れないのかなあ。
仕方なく緑を眺めながら会社帰りの急ぎ足の人々に混じって歩く。

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閉まっております

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でもこういう古い建物は好きなので・・・ん?

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屋根の右側下。
白い部分のすぐ左。
緑のものが見える。
すくすく育っている何かの植物。
これにいつか「花が咲きました。」となるのだろうか。

伊勢丹の地下に、
フランスのアルザスのジャムがあったな
と思って向かう。
ジャムの天使と呼ばれるおばさんが作ったジャム。
いつも見るが「高っけー!!」と心の中で叫んで買わない。

自分を試すように、また手に取る。
いやいや、どう考えても
これは高いでしょ、と思う。
2千円以上、こんないちごジャムに出せない。
作り方がわからないものや、
フランスならではの食材ならば
試しに買ってみてもいいけど
だっていちごを砂糖で煮詰めたジャムでしょー?
いつも作ってるもの。
やめた。
現地で、これが日本じゃ2000円以上すると言ったら
お~うららー!
と驚くはずだ。
ジャムは買わなかったが、途中でいろいろ買い物したので
相変わらず両手に荷物を持って帰途についた。

こんなはずじゃあなかった。
八竹で大阪寿司を買って
さっと帰って原稿を書くつもりだったのだ。

クーラーとおばあさん


何もそんなにいっぺんに買わなくても・・・・
と思われているであろう大量の買い物を
よたよたとどうにか運んでいたら、
マンションの玄関で郵便配達人らしき人に
声をかけられた。

「そのおばあさんを中に入れてあげてください」
おばあさんは、車椅子に乗っていて、見かけた記憶はない人だ。
195世帯のマンションなので会ったことのない人など大勢いる。

暗証番号を押して、一緒にエレベーターホールに入りながら、
「クーラーがわからなくて電気屋さんに行ったけど昼休みだった」
「寒いからクーラーの温度を変えたい」
などと言うので、
「自信はないが、リモコンぐらいはたぶん扱えると思うので
一緒に行きましょうか」
となった。

途中、自分は85歳で、年をとると馬鹿になる。
年をとりたくないものだと何度も嘆きながら
クーラーの使い方は聞いたのだが
忘れてしまった。
しかし彼女が「おねえちゃん」と呼ぶ、
おそらくは私くらいの娘は、出かけているし、
よその人に教えてもらったなどとは言えない、と呟く。
了解、極秘で、ですね
と思い、案内されて途中階の東側の廊下を進んだ。

ドアのカギを開け、車椅子から降りて
ドアストッパーを挟んで、車椅子を器用に畳み、
ドアストッパーを新聞受けに置き、
鍵はバッグの中の小さな鍵入れにしまい
外側に鍵が刺さっていないか確かめるスムーズな動きを見ていると
こういった動作は体が覚えているのだなあ。
というか、普通に動けるように思われるが
車椅子の方が安心なのだろうか。

「あ、鍵しめて!」と言われた。
大量の買い物は冷凍食品が気になりながらも玄関の外に置いた。

うわー! と驚く物の多さは、自分が年をとり、
同居することになった「おねえちゃん」が
(たぶんボケてしまった母親が心配で)
荷物をたくさん持って来たからだそうで
中に入ると、「おねえちゃん」の配慮はわかった。

隣の部屋のクーラーが26度に設定されていて
おばあさんの部屋のクーラーはつけていない。
おそらくベッドに冷風が直撃することを避けたのだ。
襖の開け閉めで調整できるようにしてあるのだろう。

「28度なんて、どうしようもないでしょ?」
と言う。
どどどどどういうこと? と思い、探りを入れると
「暑いから、自分の部屋のクーラーを「除湿」にしたい」
という話になっている。

「さて」と、おばあさんの部屋のリモコンを手に取ると
それはテレビのリモコンだった。
「クーラーのリモコンはどこですか?」
「あら、ない?」
探しようにもあまりに物が多すぎてどこを
探せばいいかわからない。

「かばんの中かしら」とごそごそ探りながらも
「年をとってバカになってしまった」「年はとりたくないものだ」を繰り返す。

一旦「リモコンがない」「わからない」となって混乱したのか
バッグの中から鍵を取り出し「これは?」と見せる。
「それは鍵ですね。リモコンはもっと大きいですよね」
「まあ、どこだろ? 奥さん、ちょっと座って」
と気を使ってくれるが実際座れる場所はなく、
途方に暮れる。

しかしやけに厚着をしているおばあさんを
そのままにはしておけないので
こういう場合はその「おねえちゃん」という人に連絡した方がいいのか
管理人が昼休みから戻って来るのを待って話した方がいいのか
とりあえず、今度は「暑くてたまらない」と言い出すおばあさんに
隣の部屋の設定温度を下げておくので、今は襖を開けておいて
寒くなったら閉めて、あとは着ているもので調節してくださいと言い置いて
帰って来た。

数日後、34度の午後2時。
実家の母に電話して
「ちゃんとクーラーつけてる?」
と聞くと
「えーとね。つけてないけど今庭で仕事してたの。
なんか体動かしたい! って思って」
いやいやいやいや、昔の暑さと違うんだから
そんなのは涼しくなってからやって
クーラーつけて部屋の中にいて。

と言うが「あらあ、うふふ。心配してくれてありがとうねえ」
「まあ、忙しいのにすみませんね」
と一言一言嬉しそうに返答するだけだ。

先週、クーラーの操作がわからなくなったようで
高い場所にあるコンセントを抜いてあったと
妹から聞いたばかりだ。
ソファの縁に片足で乗って、背伸びをして力任せに
引き抜いたのだろう。
そんな芸当ができるのも健康で体力筋力が
異様にあるからなのだが、
どうにかしてこれを解決しなくてはならない!
と思うと、案外いろんなことができるのかもしれない。

電気屋さんに行くなんてなかなか思いつかないしなあ。


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プロフィール

もとしたいづみ

Author:もとしたいづみ
絵本・童話作家やってます。
エッセイ集『レモンパイはメレンゲの彼方へ』(集英社)
幼年童話『うめちゃんとたらこちゃん』絵・田中六大(講談社)
絵本『せつぶんセブン』絵・ふくだいわお(世界文化社)など

ツイッターは
もとしたいづみ
(@motoshita123)

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